2009年04月09日

鹿児島の森と環境 (井倉洋二教授)

4月4日(土)鹿児島大学の森へ実習の為、垂水フェリーで向いました。

高隅演習林は、鹿児島大学が教育と研究のために垂水市に所有している森林(演習林)です。
その歴史は一世紀。
1908年に農学部の前身、国立鹿児島高等農林学校が開校し、1909年高隅演習林、佐多農林実習場を設置しました。豊かな資源と自然環境を有する素晴らしい森であると、パンフレットにあります。
鹿児島の森と環境 (井倉洋二教授)


井倉先生の講義です。

鹿児島の森と環境 (井倉洋二教授)


鹿児島の森と環境 (井倉洋二教授)




流れ星問題!!
大気と水の動きに関する以下の問いに答えなさい。

地球上の水のうち97.5%が海水(塩水)であり、残りの陸水(淡水)のうちの70%は氷雪で、29%が地下水であるといわれている。地表水や大気中の水は地球上の水の量のほんの一部にすぎないが、陸上に住む生物にとっては不可欠な存在であり、さらに人間生活にとっても欠かせない水循環としてとらえることができる。
 この図はこのような地表面と大気の間の水の循環を河川の流域を基準に表したものである。流域へ入ってくる水は降水であり、流域から出て行く水はそのほとんどが流出(河川へ流れる水)か蒸発(大気へ水蒸気として戻る水)である。したがって、流域の水の出入り(水収支)は以下の式で表される。
   R = Q + E
 ここで、R:降水量、Q:流出量、E:蒸発量

 ある河川の流域では、流域面積50haで年間降水量は1500mmである。この流域の下端において川の流出量を計測したところ、1000㎥/日(1日あたりの流出量)という値を得た。これを年間の平均値と考えたとき、1年間の流出量は(  ア  )㎥/年となる。これを降水量と同じ単位にそろえるため流出高で表すと(  イ  )mm/年となる。したがって、この流域の1年間の蒸発量は(  ウ  )mmとなる。

 上の文章中の(  ア  )(  イ  )(  ウ  )に適当な数字を入れよ。


簡単なようで、結構~難しい問題。
水循環・森林の働きについて学びながら、鹿児島大学農学部入試問題からも学び、考えました。

実習へ続く。。。


[解答]
1日あたりの流出量=1000㎥
1年間の流出量=360,000㎥(ア)

流域面積50ha=500,000㎡
流出高=360,000㎥/500,000㎡=0.73m=730mm
したがって、
R 1500mm=Q 730mm + E 蒸発量
E =770mm
答:770mm




☆ともとも☆


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Posted by かごしまルネッサンスアカデミー 健康・環境・文化コース at 15:43│Comments(0) │鹿児島
 
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