2009年03月16日

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!

3月14日(土)
鹿児島大学水産学部の付属練習船『南星丸』(長さ41.96mの漁船)に乗船し、鹿児島湾の世界的な地形や生物を学ぶ実習です。

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!



お天気は、曇り・・・
桜島には雪が積もって、かなり寒い旅でしたが、船内は、快適です。
まず、緊急時の説明です。(今日、何かあるとこの冷たい海に飛び込まなくてはならいかも・・・)

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!


『緊急時には、短音が7回・その後長音が1回。
救命胴衣を身につけて、海に入ることがあれば、そこで救命胴衣を膨らませる。』

その後は、操舵室で、船長と大木先生のお話を伺いながら~南星丸は鹿児島湾奥へ。

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!



鹿児島湾奥では、「たぎり」を観察しました。
「たぎり」とは~火山性奮起活動により、海底から噴出している熱水や火山ガスのことで、高濃度の二酸化炭素やメタン・硫化水素が、桜島の火山活動の影響で発生していると考えられています。
残念ながら、波があり、画像に残すことは出来ませんでしたが、肉眼では見えました。
ちょうど一年前、2期生で南星丸に乗船した際、遭遇した「たぎり」の画像があります。その日は、とっても良いお天気で、「たぎり」がはっきりと見えました。

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!

(2008.3.15)鹿児島湾奥「たぎり」


そのような、酸性水塊は世界に3カ所あるそうです。
*南極カルデラ内湾
*ナポリ
*鹿児島湾奥
鹿児島湾では、その酸性水塊に「サツマハオリムシ」と呼ばれる、口や消化器官を持たない不思議な生物が存在します。硫化水素を栄養分とするバクテリアと共生していて、世界で最も浅い海に生息していることで有名です。


その後、鹿児島湾奥、水深148m地点と鹿児島湾中央部(甲突川下流)水深38m地点で、地層と海水をそのままの状態で採取できる採泥器(アシュラ)を使い、海底泥と海水を採取し、海底泥を顕微鏡で観察しました。

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!




オウムガイのような有孔虫は、「Nautilus」。
顕微鏡の中をカメラで撮影出来ました。

南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!


南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!




底生有孔虫は単細胞ですが、しっかり棲み分けをしていて、鹿児島湾の変化が有孔虫を使って理解できます。不思議なことに、色別やサイズ別に見分けることが出来て、ミステリアスな生物です。有孔虫を調査すると、環境がわかります。


鹿児島は、世界で有名な酸性水塊であり、海底泥を採取することで、その環境や歴史が理解できます。海洋学的にも素晴らしい場所であることを、改めて再認識しました。
大木先生の鹿児島湾に対する熱い思いが伝わりました。
貴重な旅をありがとうございます。


南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!






☆ともとも☆感謝☆


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Posted by かごしまルネッサンスアカデミー 健康・環境・文化コース at 17:01│Comments(0) │鹿児島
 
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