2009年04月13日
鹿児島の森と環境[実習] (井倉洋二教授)
井倉先生の講義修了後、散策です!
まず、昼食のためにセーブルセッティング。。。
お元気が気になりましたが~大丈夫でした。
美味しく、昼食を頂きました。
そして、まず山の神様のところにご挨拶。
それから、『鹿児島大学の森』へ出発です。
見事な竹林です。
以前は、大学祭の「高隅そば」の器に使われていました。
竹の子。。。これからのようでした。
これは、まむし草!
地層が何層にもなり~歴史を実感。
あすなろ。。。明日はヒノキになるぞ~
なんと、まだ若いですが~縄文杉
登る~登る~♪
いったんバスに戻り~おいしいお水と春の恵みを頂くために、再び出発です。
おいしい水があり、クレソンが生息しています。
山へ登り、タラの芽を採取。
初めての経験でしたが、結構採れました。
クレソンとお水も頂いて、『鹿児島大学の森』散策終了。
有意義な一日となりました。
自然の恵みと、神秘的な森を感じました。
その夜、タラの芽は天ぷらに~
クレソンは、バター炒めで頂きました。
☆ともとも☆感謝☆
2009年04月09日
鹿児島の森と環境 (井倉洋二教授)
4月4日(土)鹿児島大学の森へ実習の為、垂水フェリーで向いました。
高隅演習林は、鹿児島大学が教育と研究のために垂水市に所有している森林(演習林)です。
その歴史は一世紀。
1908年に農学部の前身、国立鹿児島高等農林学校が開校し、1909年高隅演習林、佐多農林実習場を設置しました。豊かな資源と自然環境を有する素晴らしい森であると、パンフレットにあります。

井倉先生の講義です。


問題!!
大気と水の動きに関する以下の問いに答えなさい。
地球上の水のうち97.5%が海水(塩水)であり、残りの陸水(淡水)のうちの70%は氷雪で、29%が地下水であるといわれている。地表水や大気中の水は地球上の水の量のほんの一部にすぎないが、陸上に住む生物にとっては不可欠な存在であり、さらに人間生活にとっても欠かせない水循環としてとらえることができる。
この図はこのような地表面と大気の間の水の循環を河川の流域を基準に表したものである。流域へ入ってくる水は降水であり、流域から出て行く水はそのほとんどが流出(河川へ流れる水)か蒸発(大気へ水蒸気として戻る水)である。したがって、流域の水の出入り(水収支)は以下の式で表される。
R = Q + E
ここで、R:降水量、Q:流出量、E:蒸発量
ある河川の流域では、流域面積50haで年間降水量は1500mmである。この流域の下端において川の流出量を計測したところ、1000㎥/日(1日あたりの流出量)という値を得た。これを年間の平均値と考えたとき、1年間の流出量は( ア )㎥/年となる。これを降水量と同じ単位にそろえるため流出高で表すと( イ )mm/年となる。したがって、この流域の1年間の蒸発量は( ウ )mmとなる。
上の文章中の( ア )( イ )( ウ )に適当な数字を入れよ。
簡単なようで、結構~難しい問題。
水循環・森林の働きについて学びながら、鹿児島大学農学部入試問題からも学び、考えました。
実習へ続く。。。
[解答]
1日あたりの流出量=1000㎥
1年間の流出量=360,000㎥(ア)
流域面積50ha=500,000㎡
流出高=360,000㎥/500,000㎡=0.73m=730mm
したがって、
R 1500mm=Q 730mm + E 蒸発量
E =770mm
答:770mm
☆ともとも☆
高隅演習林は、鹿児島大学が教育と研究のために垂水市に所有している森林(演習林)です。
その歴史は一世紀。
1908年に農学部の前身、国立鹿児島高等農林学校が開校し、1909年高隅演習林、佐多農林実習場を設置しました。豊かな資源と自然環境を有する素晴らしい森であると、パンフレットにあります。
井倉先生の講義です。

大気と水の動きに関する以下の問いに答えなさい。
地球上の水のうち97.5%が海水(塩水)であり、残りの陸水(淡水)のうちの70%は氷雪で、29%が地下水であるといわれている。地表水や大気中の水は地球上の水の量のほんの一部にすぎないが、陸上に住む生物にとっては不可欠な存在であり、さらに人間生活にとっても欠かせない水循環としてとらえることができる。
この図はこのような地表面と大気の間の水の循環を河川の流域を基準に表したものである。流域へ入ってくる水は降水であり、流域から出て行く水はそのほとんどが流出(河川へ流れる水)か蒸発(大気へ水蒸気として戻る水)である。したがって、流域の水の出入り(水収支)は以下の式で表される。
R = Q + E
ここで、R:降水量、Q:流出量、E:蒸発量
ある河川の流域では、流域面積50haで年間降水量は1500mmである。この流域の下端において川の流出量を計測したところ、1000㎥/日(1日あたりの流出量)という値を得た。これを年間の平均値と考えたとき、1年間の流出量は( ア )㎥/年となる。これを降水量と同じ単位にそろえるため流出高で表すと( イ )mm/年となる。したがって、この流域の1年間の蒸発量は( ウ )mmとなる。
上の文章中の( ア )( イ )( ウ )に適当な数字を入れよ。
簡単なようで、結構~難しい問題。
水循環・森林の働きについて学びながら、鹿児島大学農学部入試問題からも学び、考えました。
実習へ続く。。。
[解答]
1日あたりの流出量=1000㎥
1年間の流出量=360,000㎥(ア)
流域面積50ha=500,000㎡
流出高=360,000㎥/500,000㎡=0.73m=730mm
したがって、
R 1500mm=Q 730mm + E 蒸発量
E =770mm
答:770mm
☆ともとも☆
2009年03月16日
南星丸に乗船。。。大木先生と行く鹿児島湾の旅!
3月14日(土)
鹿児島大学水産学部の付属練習船『南星丸』(長さ41.96mの漁船)に乗船し、鹿児島湾の世界的な地形や生物を学ぶ実習です。

お天気は、曇り・・・
桜島には雪が積もって、かなり寒い旅でしたが、船内は、快適です。
まず、緊急時の説明です。(今日、何かあるとこの冷たい海に飛び込まなくてはならいかも・・・)

『緊急時には、短音が7回・その後長音が1回。
救命胴衣を身につけて、海に入ることがあれば、そこで救命胴衣を膨らませる。』
その後は、操舵室で、船長と大木先生のお話を伺いながら~南星丸は鹿児島湾奥へ。

鹿児島湾奥では、「たぎり」を観察しました。
「たぎり」とは~火山性奮起活動により、海底から噴出している熱水や火山ガスのことで、高濃度の二酸化炭素やメタン・硫化水素が、桜島の火山活動の影響で発生していると考えられています。
残念ながら、波があり、画像に残すことは出来ませんでしたが、肉眼では見えました。
ちょうど一年前、2期生で南星丸に乗船した際、遭遇した「たぎり」の画像があります。その日は、とっても良いお天気で、「たぎり」がはっきりと見えました。

(2008.3.15)鹿児島湾奥「たぎり」
そのような、酸性水塊は世界に3カ所あるそうです。
*南極カルデラ内湾
*ナポリ
*鹿児島湾奥
鹿児島湾では、その酸性水塊に「サツマハオリムシ」と呼ばれる、口や消化器官を持たない不思議な生物が存在します。硫化水素を栄養分とするバクテリアと共生していて、世界で最も浅い海に生息していることで有名です。
その後、鹿児島湾奥、水深148m地点と鹿児島湾中央部(甲突川下流)水深38m地点で、地層と海水をそのままの状態で採取できる採泥器(アシュラ)を使い、海底泥と海水を採取し、海底泥を顕微鏡で観察しました。


オウムガイのような有孔虫は、「Nautilus」。
顕微鏡の中をカメラで撮影出来ました。



底生有孔虫は単細胞ですが、しっかり棲み分けをしていて、鹿児島湾の変化が有孔虫を使って理解できます。不思議なことに、色別やサイズ別に見分けることが出来て、ミステリアスな生物です。有孔虫を調査すると、環境がわかります。
鹿児島は、世界で有名な酸性水塊であり、海底泥を採取することで、その環境や歴史が理解できます。海洋学的にも素晴らしい場所であることを、改めて再認識しました。
大木先生の鹿児島湾に対する熱い思いが伝わりました。
貴重な旅をありがとうございます。

☆ともとも☆感謝☆
鹿児島大学水産学部の付属練習船『南星丸』(長さ41.96mの漁船)に乗船し、鹿児島湾の世界的な地形や生物を学ぶ実習です。
お天気は、曇り・・・
桜島には雪が積もって、かなり寒い旅でしたが、船内は、快適です。
まず、緊急時の説明です。(今日、何かあるとこの冷たい海に飛び込まなくてはならいかも・・・)
『緊急時には、短音が7回・その後長音が1回。
救命胴衣を身につけて、海に入ることがあれば、そこで救命胴衣を膨らませる。』
その後は、操舵室で、船長と大木先生のお話を伺いながら~南星丸は鹿児島湾奥へ。
鹿児島湾奥では、「たぎり」を観察しました。
「たぎり」とは~火山性奮起活動により、海底から噴出している熱水や火山ガスのことで、高濃度の二酸化炭素やメタン・硫化水素が、桜島の火山活動の影響で発生していると考えられています。
残念ながら、波があり、画像に残すことは出来ませんでしたが、肉眼では見えました。
ちょうど一年前、2期生で南星丸に乗船した際、遭遇した「たぎり」の画像があります。その日は、とっても良いお天気で、「たぎり」がはっきりと見えました。

(2008.3.15)鹿児島湾奥「たぎり」
そのような、酸性水塊は世界に3カ所あるそうです。
*南極カルデラ内湾
*ナポリ
*鹿児島湾奥
鹿児島湾では、その酸性水塊に「サツマハオリムシ」と呼ばれる、口や消化器官を持たない不思議な生物が存在します。硫化水素を栄養分とするバクテリアと共生していて、世界で最も浅い海に生息していることで有名です。
その後、鹿児島湾奥、水深148m地点と鹿児島湾中央部(甲突川下流)水深38m地点で、地層と海水をそのままの状態で採取できる採泥器(アシュラ)を使い、海底泥と海水を採取し、海底泥を顕微鏡で観察しました。
オウムガイのような有孔虫は、「Nautilus」。
顕微鏡の中をカメラで撮影出来ました。
底生有孔虫は単細胞ですが、しっかり棲み分けをしていて、鹿児島湾の変化が有孔虫を使って理解できます。不思議なことに、色別やサイズ別に見分けることが出来て、ミステリアスな生物です。有孔虫を調査すると、環境がわかります。
鹿児島は、世界で有名な酸性水塊であり、海底泥を採取することで、その環境や歴史が理解できます。海洋学的にも素晴らしい場所であることを、改めて再認識しました。
大木先生の鹿児島湾に対する熱い思いが伝わりました。
貴重な旅をありがとうございます。
☆ともとも☆感謝☆
2009年03月11日
甲突川へGO!(小山次朗教授)
3月7日(土)
小山先生の講義終了後、河川実習です。
河川の水質環境とそこに生息する生物との関係について調査するために、バスに乗り込みました。
鹿児島市郡山町の甲突池から下流へ甲突川を調べます。もちろん、長靴持参です。
まず、甲突池へ。
鹿児島の中心を流れる甲突川の源流は、市街地から約50分。八重山の中腹に湧水が集まる池…甲突池です。
平成20年6月に「平成の名水百選」に選ばれました。
甲突池の周辺には、石積みの棚田が広がり、菜の花とレンゲ草で、春いっぱいでした。
みんなでお弁当を食べ、調査に入りました。


甲突川、各地点3ケ所で、DO[Dissolved Oxygen](溶存酸素)とph・導電率(イオンの量)を測定し、
生物を採取して水質の階級を調べていきました。
甲突池源流近くでは、サワガニが発見されました。さすがに、豊かな水は澄み切ってきれいでした。

そこから、甲突川下流は向かいます。
西郵便局前地点では、グループごとに川に入り、水生昆虫などの生物を採取。
水質階級Ⅰ~Ⅳの指標生物の数を調査することで、川の水質を判定します。


子どもの頃を思い出してか、生物採取に夢中になっている大人たちでした。
日頃、考えたことのないような生物が岩の下に存在し、生きています。
小山先生が、外来種のカナダ藻を見つけました。
なぜか、日本で大量に発生しているそうです。環境省が指定している要注意外来生物の一種のようです。

更に下流の地点、ハートピア前で、同じように調査していきました。


甲突川は、思っていた以上にきれいでした。大変汚い水の生息している、生物は採取されませんでした。
アミカ・ウズムシ・ナガレトビゲラや珍しくカワゲラも採取でき、その小さな存在に自然の不思議を感じました。
下流のハートピア前も、水質階級Ⅲのヒルやミズムシも採取しましたが、下記の調査結果のようにきれいでした。



普段、何気なく甲突川を通り過ぎていますが、小さな生物の存在と川の流れを感じ、
やはり~小さな出来ることから、持続可能な環境を考え行動・実践していきたいと思います。
長靴を履いていたのに、浸水していた小川先生、野村先生…お疲れ様でした。
☆ともとも☆
小山先生の講義終了後、河川実習です。
河川の水質環境とそこに生息する生物との関係について調査するために、バスに乗り込みました。
鹿児島市郡山町の甲突池から下流へ甲突川を調べます。もちろん、長靴持参です。
まず、甲突池へ。
鹿児島の中心を流れる甲突川の源流は、市街地から約50分。八重山の中腹に湧水が集まる池…甲突池です。
平成20年6月に「平成の名水百選」に選ばれました。
甲突池の周辺には、石積みの棚田が広がり、菜の花とレンゲ草で、春いっぱいでした。
みんなでお弁当を食べ、調査に入りました。
甲突川、各地点3ケ所で、DO[Dissolved Oxygen](溶存酸素)とph・導電率(イオンの量)を測定し、
生物を採取して水質の階級を調べていきました。
甲突池源流近くでは、サワガニが発見されました。さすがに、豊かな水は澄み切ってきれいでした。
そこから、甲突川下流は向かいます。
西郵便局前地点では、グループごとに川に入り、水生昆虫などの生物を採取。
水質階級Ⅰ~Ⅳの指標生物の数を調査することで、川の水質を判定します。
子どもの頃を思い出してか、生物採取に夢中になっている大人たちでした。
日頃、考えたことのないような生物が岩の下に存在し、生きています。
小山先生が、外来種のカナダ藻を見つけました。
なぜか、日本で大量に発生しているそうです。環境省が指定している要注意外来生物の一種のようです。
更に下流の地点、ハートピア前で、同じように調査していきました。
甲突川は、思っていた以上にきれいでした。大変汚い水の生息している、生物は採取されませんでした。
アミカ・ウズムシ・ナガレトビゲラや珍しくカワゲラも採取でき、その小さな存在に自然の不思議を感じました。
下流のハートピア前も、水質階級Ⅲのヒルやミズムシも採取しましたが、下記の調査結果のようにきれいでした。
普段、何気なく甲突川を通り過ぎていますが、小さな生物の存在と川の流れを感じ、
やはり~小さな出来ることから、持続可能な環境を考え行動・実践していきたいと思います。
長靴を履いていたのに、浸水していた小川先生、野村先生…お疲れ様でした。
☆ともとも☆
2009年02月22日
桜島大根収穫
今日は、HEC2期修了生(Food’n5)の桜島大根収穫の日です。
桜島桟橋の近くのコンビニで待ち合わせて、桜島に行く予定でした。
ところが、体調不良で今、自宅です。残念!

それで、リアル画像を転送してもらいました。
すごいです

たくさんの桜島大根が収穫です。




桜島大根は、鹿児島県の特産品です。
世界一大きい大根ということで、ギネスブックに認定されています。
大きいものは重さが30Kg以上になるものがありますが、
通常は6Kg前後の重さです。
甘味があり、煮崩れないので、煮物に適しているようです。
そのままスティックにしても美味しいです。
溶かしたチョコをつけて食べても大丈夫なくらい、
大根特有のピリッと感が少なく、まろやかです。
12月から2月の収穫で、保存のために、切干大根や漬物にもなります。
鹿児島に住んでいながら、桜島大根そのものを見かけることは、少なく、
個人的にはとても貴重な感覚があります。
収穫された桜島大根は、県外に出荷されることが多く、鹿児島市内で、
気軽に販売されている光景をあまり見たことがありません。
大きな桜島大根を丸ごと購入しても、4人家族だとしてもなかなか食べきれないですね。
2期修了生(Food’n5)の取り組みで、桜島大根を家庭料理に取り戻そう。。。という取り組みは、これからも継続して活動されます。
3月21日・22日鹿児島中央駅イベントで出店予定です。
☆ともとも☆