2009年03月06日

鹿児島の郷土料理と発酵食品(田島真理子教授)

3月1日(日)
まず、鹿児島の郷土食として、田島真理子先生の講義がありました。


鹿児島の郷土料理と発酵食品(田島真理子教授)



今のような白いご飯を食べるようになったのは、江戸時代のことで、主に都市部の町人が食べていたそうです。
誰でも食べるようになったのは、第2次世界大戦後で、意外に近年のことです。
[弥生時代] 土器で玄米を煮たり、蒸したりしていた。
[奈良時代] 奈良では、朝ご飯に茶粥を食べていた。(固粥=カタガユ)水分の少ないお粥。
[平安時代] さらに水分の少ない固粥(姫飯=ヒメイイ)。今日食べているご飯そのもの。
[鎌倉時代] 煮るから~(煮る・蒸す・焼く)炊くに発展した。
[江戸時代] 中期~炊く(煮る・蒸す・焼く~水分をとばす)焚き干し法が定着した。

強飯(コワイイ)から「おこわ」に…


鹿児島では、
「かるかん」「高麗もち」「かからんだんご」「小豆かん」「春駒」などが代表的なお菓子ですが、
この名前を聞いただけで、お菓子がわかる子ども達は少ないのではないでしょうか。
昔のように、固い歯ごたえの「かるかん」より、現代では、柔らかい「かるかん」が好まれるとのこと。
そのままの郷土料理の伝承というよりも、その時代に即した郷土料理の伝承でいいのだと感じました。
それが、自然な形なのだと思います。

日本の食生活全集として農山漁村文化協会の「聞き書 鹿児島の食事」に、郷土料理や昔ながらのお菓子のことが掲載されています。様々な県の食について全50巻あるそうです。


鹿児島の郷土料理と発酵食品(田島真理子教授)


鹿児島の郷土料理と発酵食品(田島真理子教授)




豊富な食に恵まれる鹿児島の地で生活していることが、嬉しく、大切に思いました。
ぜひ、「かるかん」を手作りしたいと思います。


調理実習へ~続く。。。




☆ともとも☆


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Posted by かごしまルネッサンスアカデミー 健康・環境・文化コース at 16:34│Comments(0) │郷土料理
 
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